1998
2011.01.19-13:30
解くことの出来ぬ謎だけが私と共に歩いていた
その影はやがて私を覆い光りを奪った
春が呼ぼうが夏が呼ぼうが秋が冬が私を呼ぼうが
何も聞こえない
終わることのないレクイエムだけが私の耳元で囁く
私は美しく輝く星を見たかった
目を開けると姿を消してしまう星を見たいがゆえ
目を閉じた
それが始まりだった
謎が謎を呼び出口のない迷路に
目隠しをしたまま連れて来られてしまった
右も左も分からぬその地は
暗く狭く息をするのも苦しい
なぜこんなところに迷い込んだのかと
後悔しても遅かった
春の風を 花の匂いを土の暖かさを
私はもう忘れ始めていた
帰りたかった
何も起こらなかったあの無邪気で楽しかった日々に
しかしそうなるより他はなかった
突然頭を突き抜ける程の耳鳴りがし
全ての音が消え静寂が私を襲った
目を覆っていた布が顔からスルリと落ち消えて
恐る恐る目を開けた私の前には
闇ではなく 辺り一面何十億もの星が輝き光り放ち
そのどこまでも広がる眩しい柔らかいベールが
私を優しく包み込んでいた
その美しさに何もかも忘れ
ただ自分の中から湧き上がる熱火を感じていた
そして私は 無の情熱になっていた
2011.01.19-13:29
ああなんと心が歌い喜んでいるか
小琴を永遠に天めがけ奏で
紅色に染めながら大地を駆け巡る我が体
許された朝
あなたの瞳よりこぼれ渡る優しい紅葉色
秋の国 恋ノ国へと金色の小舟をこぎ
美しい川を渡り私を迎えに来る
裸の太陽私の身照らしみなぎる血潮
姿鷹となり木枯らしいともせず
大河の上を飛び回る
夜の森の闇も 恐怖と不安に震え
血と苦しみに慣れ親しんでいる悪魔が
灰色の風を吹き付けようとも
水色のも染め美しいまま我が身を包む
日が真っ赤に空を変え 山装う秋の盛りにも
あなたと二人で甘い香の中酔いしれていたい
夢の中黄金の芝生の上 柔らかい貴方の衣に包まれ
太陽の光の手に祝福されながら唇寄せ
やわ肌絡ませ抱きしめ合う
我が身恋ノ色となり桃の香を漂わせ
時間を止め あなたと二人天へと昇る
夕焼け葉が木立より振り払われ
風につられ落ちて行く時 抱かれていた私の体より
あなたの手は鳥の様に飛び去っていく
宇宙の中より溢れ出す私の涙
枯れ葉の上身縛られ 身動きすら取れず
汗と涙とで塗り固められた土地だけが
唯一の温もりとなる
嵐を切り抜け 苦しさ背にして立てた塔ですら
いずれは崩れてしまう様に 終わりを知らぬ夢などない
あなたは水となり他へ恵みを 風となり喜びの音を
私の知らぬ所へ運んで行く
離れ見ても美しい貴方
同じ時 場所 空気 同じ惑星を求め
私は貴方の前に現れた
枯れ木の山幾つも立ちはだかろうと
私は楽しみにしている
澄んだ貴方の美しさを遠くから見れることを
凩となり木々を歌わすその音が
やまぎことなり私のものへ届くことを
秋麗の目より 温もりくれた金色の光を胸に
私は69本の冬薔薇抱え
愛と涙とで溢れる歌を歌いながら新たに歩き出そう
2011.01.19-12:57
この孤独で冷えきった体を
誰か救い上げて欲しかった
等身大の自分を描くのが
もう怖かったから
時間も何の束縛もない
空腹の夏へと
姿を消したかった
淋しかった
一人で泣いて
一人で慰めて
消え行く希望を一人で
一生懸命繋ぎ止めていた
教えて欲しかった
未来はあるのかと
救って欲しかった
震える身を何も言わず
ただ愛おしく抱きしめながら
2011.01.19-12:19
海色の空 金色の太陽
百雲百色 姿変え遊ぶ中
私は孔雀の背に乗り大空羽ばたく
土の中白い蛇に寄り添い 温もりと共に眠り続ける
光と 空気の誘惑につられ
未熟な体 抜け殻捨て去り 地上へスリ出る
澄んだ呼吸
七色の世界
赤い線に操られ
木々をかき分け突き進む
輝く青い湖超え
見えてきた景色は
残酷なまでの荒れ地帯
薙ぎ倒された木々から血の涙
灰色の世界
黒い煙が天へと昇る
悪臭漂う空気を吸い 意識渦巻く中
この身は 意識はどこから来るのか分からなくなり
その問い投げかけても素通りして行く影ばかり
何のため存在するのか どこから来たのか分からず振るえ
言葉失いしゃがみ込む
暗く 孤独な闇 前へ進む事しか知らない身
終わりのない宙 長い間彷徨い 見えて来た光近づくにつれ
凄まじい形相の面付けた獣現れ 前を塞ぐ
獣飛びかかり 交わし振り払ったその面の下
悲しみ憎しみに燃えた哀れな魂助け求めていた
獣消え目前の光膨らみ 身を勢い良く覆い尽くす
私の辿るべき道はただ一つ
歩んできた道思い出し
自分で選んだ血を感じ
そこから答えを見いだそう
縮こまった体を奮い立たせ
抜け出して来た土へと急ぎ戻り
捨て去った殻を探し見て
何を選び何をしに産まれた来たのか
最大の謎を解こう
そして その謎解けたら
海色の空 金色の太陽の光
百雲百色 姿変え遊ぶ中
私は 龍や孔雀 空舞う全てのものに股がり
大空皆と共に羽ばたこう
2011.01.19-12:01
もう一度見させて
あなたのその美しさを
青く澄んだ清い渦巻きに
飛び込んで行ける様に
待っていて
私の魂
壊れた肉体
虚しく悲しい夜を灯すため燃えたぎる
火の中へと投げ入れないよう
一緒に離れないでいて
無遠慮に昂る思い隠し殺したくないから
火傷しそうな肌でも愛撫してあげるの
いろんなものに縛られて傷ついた分
心と体が愛し合うまで
待っていて
そして私は再び見るよ
あなたのその美しさを
青く澄んだ清い渦巻きに
飛び込んで行ける様に